1992.8〜2001.9 メス ピピを失った悲しみに包まれた私たちに、その日父が買ってきた。 ショップ生活が半年くらいあったようであまり慣れてはいなかったが、とても優しい性格だった。 母の事が好きで、母の車の音まで聞き分け、外まで聞こえる声でピイピイ鳴いていた。 私はトトロが来た頃、自分も子供だったので(言い訳になりませんが)、小さい頃いじめてしまった為、見事に嫌われてしまっていた。 あるときから、元気はいいのにフンが下痢気味になった。 病院に連れていくと、 「肝臓の機能が低下しているからだが、みんなこうなります。命に別状はないけど、ただ多分一生続きます」 と言われた。 今思うといまいち納得できませんが。 確かにトトロは元気だった。 下痢し始めてからも何ヶ月も、今まで通り生活した。 ある日の夜。 様子がおかしい。 具合が悪そうに、羽を少し広げて、時折変な声で鳴いたりしている。 私は、トトロが死ぬなんて考えもしなかった。 ただ様子がおかしいので、ずっと見ていた。 卵を生むときのように苦しそうな声を上げ、思い付いたように場所を移動する。 トトロは苦しいんだ、痛いんだ、と段々わかった。 しかし、私もまた、トトロが卵を生むときしてきたように「頑張れ、頑張れトトロ」と声をかけることしかできなかった。 できることなら手に抱きたかったが、私は嫌われていたので余計なショックを与えてしまう、と我慢した。 しばらく苦しんだ後、トトロは「キャ」と小さい声を上げ、ひっくり返った。 そして起き上がる事なく力が抜けていった。 居間には私しかいなかった。 あとで親が「トトロも、誰もいなくて夜中に一人で死ぬより、あんたが看取ってくれただけよかったよ」なんて言った。 確かに私もトトロの最期を看取れたことは良かったと思う。 トトロに好かれるような生活をしていたら、トトロはもっと幸せになれていたのにと後悔している。 ペットの死ぬ瞬間を目の当たりにしたのは初めてだった。 今考えればトトロはあまり苦しまずに済んだほうだと思う。 おっとり控えめなトトロ。 虹の橋ではマイペースに楽しんでいるんだろうね。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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