ジャン
ジャンガリアンハムスター
1998.2〜1999.9
オス



福岡に遊びに行ったときにショップで見て、初めてジャンガリアンを知った。
親指くらいの大きさで、店頭ではあまり見られないくらいホントに赤ちゃんな感じだった。

ジャンは頭がよかったのか?家族を判別していた。
父母は知らんぷりだけど指を出すと噛む、妹に至ってはカゴの前を通るだけで寝ていても出てきて威嚇。
そんな中、私にだけ懐いていて可愛い奴でした。


ある日、動きが緩慢だなと感じた。
何となく心配で次の日の朝、カゴを覗くと、ぐったりしており、目が閉じられないくらい白い目やにが出ていた。
目やにを拭き取るが、ぐったりしたまま辛そうに息をしていた。

急いで親と街の病院に向かう。
病院につくと犬が一匹先客で居たのだが、飼い主さんが私の抱えた箱の中のジャンを見て、「まあ小さいのに可哀相…お先にどうぞ」と言って下さった。
有り難く、先に診てもらうことにさせてもらい、診療室に入る。

医師がジャンの腹を押さえた。
ジャンは苦しそうに力無く手を上げた。

その時、診療室に電話が掛かってきて、医師はジャンを診療台に置いて電話の方へ行ってしまった。
そして、台に置かれたジャンは力が抜けていった。

ジャンの魂が、ジャンの体から抜けていくのが見えた気がした。

「…死んだんじゃ…ないよね…?」

私の言葉に助手が慌ててジャンを手に取り、マッサージを始めた。
「先生!」
助手が呼ぶと、医師は電話の相手に「急患だから」
と言って電話を切った。

私は診療室から飛び出して泣いた。

ジャンは死んだ。

あそこまで悪くなっていたらもう救からないのは、今ならわかるので医師を怨んではいない。


その後、死因を調べる為、解剖してもらった。
ジャンの小さな体を傷つけるのはためらいもあったが、原因を知りたかった。

結果は肝臓障害。
私は見ることができなかったので父に見てもらった。
肝臓がカビが生えたように真っ白になっていたらしい。
それが目からも目やにとなって出た為、目まで白くなっていたということだった。

解剖後、戻ってきたジャンは白い毛に少し血がついてはいたが、切られた腹はしっかり縫われていた。
「またきれいに戻してもらえてよかったな」
父の言葉に、ジャンが入った箱を泣きながら抱きしめた。

先程の、犬の飼い主の方も「残念だったね…」と悲しそうな顔で見送ってくれた。


ジャンのケージがあった場所を、無意識に見てしまう日々がしばらく続いた。

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