2000.1～2000.6 オス 職場の同僚宅で増えてしまったということで頂いた。 目が赤くてなんだかふんわりしたイメージで、それがまた優しい性格にぴったりでした。 カゴのフタがちゃんとしまってなかったようで、朝見たら居なかった、なんて事件もあった。 探したが見つからず、毎日餌を置いているとなくなっているのでどこかに生きている、と信じていたら、一週間ほどして冷蔵庫の裏に住んでいることが判明。 すぐに救出したが、冷蔵庫裏は『俺の縄張り』状態になっててすごいことになってたようです。 ある日。 なんとなく元気がない。 私は仕事だったので職場の了解を得て、昼休みに一端家に帰り、動物病院に連れて行くことにした。 連れて行くと休診。 “急患はインターフォンを押してください” と、書いてあったが、なんとなく動きが緩慢なだけな気がしたので『急患というほどではないかな…』と判断をしてしまい、また明日来ることにした。 無駄にリクを動かしたのは悪かった、と思いながら帰った。 次の日。 明らかに具合が悪くなっているのが分かった。 ぐったりと横になっていて、時折苦しいのか痛いのか、場所を移動しまた横になるということを繰り返していた。 心配しながら職場に行き、また昼休み帰ることを伝える。 職場に母から電話が掛かってきた。 「リクが死んだよ。だから病院はもう行かなくていいから」 なんだか信じられず、電話のあと、もう昼休みは家に帰らない旨を伝え、いつも通りに仕事をした。 帰りの車の中、とある曲が流れた。 『愚かなことは目を伏せて何もしないこと。 傷つくのを恐れ大切な愛を見失う』 涙が出た。 止まらなくなった。 運転をしながら視界がかすむ。 何故急患として診てもらわなかったのか。 診てもらった結果、たいしたことない病気で、『こんなことで大騒ぎして呼び出すなよ』と思われることが嫌だったから？ 自分が恥をかくことを恐れ大切な命を失った。 診てもらっても駄目だった可能性も高い。 けれど後悔はしなかっただろう。 帰ったらすでにリクは埋めたというので墓参りをして、母に様子を聞いた。 結局あの状態はずっと続いたらしい。 「あの状態でもリクって呼んだらこっち見たんよ」 母の言葉にまた泣けた。 リクは優しくてみんなに好かれていた。 ゴメンね、リク…。 ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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