2004.12～2005.5
多分オスだったんだと思います。
初のセキセイインコでした。
結婚して、今の家に越して初の子でもあります。
共働きの為、ヒナは諦めていたが、ホームセンターで一人餌になったくらいの子達がいて衝動買いした。
まあ一人餌なくらいなので、人を怖がらない程度で、あまり慣れていなかった。
一人遊びが上手な子で、見てるだけで楽しませてくれた。
特に玉乗りはかなり可愛かった。
勉強不足で、ロウ膜が茶色になったとき「雌だったのか」と初歩的な判断ミスを犯し、気にしなかったのが悪かった。
気付けばシゲは救かっていた…。
2005年5月2日
元気がない。
ふくれている。
5月3日
元気がない。
何度も吐いている。
下痢もひどい。
慌てたが、ゴールデンウイーク中だったので、病院が開いていない。
休日当番医に電話をしてみる。
いまいち鳥を見れそうにないが行かないよりはマシ、また休み明けたらちゃんとしたとこに行こう、と仕方なく病院へ。
(大分は鳥を診れて、かつ、信頼できる病院があまりないような…)
やはり、よく分からないけど抗生物質を出しましょう、ということで帰る。
夜、出たがったのでカゴから出したが、飛び回って壁にぶつかって落ちた。
その後から片目を下にし、首をかしげて、まるで目が見えないかのように、怯えながら確かめるように歩いている。
ただごとではないとカゴに戻し、ヒーターをつけ布を掛けた。
時折、発作でも起こきているのか暴れる音がする。
トトロの時と似ていた。
夜中か、明日の朝には死ぬ。
わかってしまった。
シゲは一晩中苦しんだ。
暴れる音を聞いているのが辛かった…。
朝、まだ生きているのを確認しホッとするが、発作の間隔は短くなり、ひどくなっていた。
そして足は麻痺し、羽で床を這っていた。
たまらずカゴから出し、手に抱いた。
それからすぐ、何度かの発作の後、「キューキュー」と聞いたことのない、か細い声を上げ最後の発作が起きた。
そしてシゲはゆっくり目を閉じ、力が抜けていった。
どうしてシゲがあんなに苦しまなければいけなかったのか。
私が無知だったからだ。
たくさんの後悔。
ただ一つ、最期は手の中で看取れたことが救いだった。
シゲ、朝まで頑張ってくれてありがとう。
待っていてくれてありがとう…。
シゲがいなくなって、カラのカゴが不思議だった。
何故シゲはいないんだろうと不思議に思った。
シゲはいつもヒーターの下にいた。
ある日仕事から帰るとシゲのにおいがした。
やっぱりシゲはいたんだと思い、カゴを覗くといない。
ヒーターの下だ、と思いヒーターの下を覗くがシゲはいない。
シゲは電気の上が好きだった。
ある日、上を見上げるとシゲが電気のまわりを飛び回っている気がした。
しばらくこんな状態が続いた。
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