チョコミント
通称チョコ
2005.5〜2006.4
オス



ペットショップ(福助参照)から電話がかかってきた。

「あの子(福)の代わりというわけにはいきませんが一羽差し上げます。迎えてあげて下さい」

心遣いに涙が出た。
気持ちを整理して二日後、見に行く。
お好きな子をどうぞとのことで紫の子を選んだ。

チョコは小さい頃は不細工だったが日増しに顔は可愛くなり、色も美しくなった。

控えめで優しい子でした。
病気がちで、何度もペットショップのお世話になった。


最後の闘病は2ヵ月半続いた。

2006年1月11日
元気がない。

1月12日
やっぱり元気がないのでペットショップに電話するが、店長さんが14日にならないといないので、14日に来てとのこと。

1月14日
ペットショップに行き、診てもらう。
サンザシバードと乳酸菌バード投薬開始。

2月16日
かなり痩せている。

2月17日
ひなたぼっこさせたら少し元気になった気がした。

2月22日
ギアルディアではないかと疑い、ペットショップへ。
ギアルディアではないが栄養失調寸前と言われる。

3月26日
少し元気な気がする。

4月2日
朝から様子がおかしい。
常にカゴから出たがっているので、出すと一人で台所に行って米びつの間に入ったり、いつも行かないようなところばかりに行く。
死に場所を探しているんじゃないだろうか…嫌な胸騒ぎがして、とにかくペットショップに連れていく。

「息をしているのが不思議なくらいの状態です」

店長さんにそう言われた。
チョコは胸の骨が突き出し、ガリガリに痩せていた。
「正直もうダメかもしれない。けどやれるだけやってあげてください」
と言われ、下からも温める保温方法を教えてもらい、言われた通りにする。

けど夜はもう目を開ける事なくじっとしていて、明らかに昼より具合が悪そうだった。
悪そうなのにハッと気付いたように場所を変えてうずくまる、それを繰り返し、段々その感覚も短くなってきた。
『トトロやリク、シゲの時と同じだ』そう感じた。
ヨロヨロと歩いて何度もこけたりして『もう駄目だ…』と思った。

手に抱いた。
チョコは手の中でシゲと同じように、時折じたばたした。

最期は閉じていた目を見開き、パタパタパタ…と羽ばたき、力が抜けていった。

チョコは何ヵ月も前から飛べなかった。
たぶん最期にものすごく苦しかったんだ。
最期に羽ばたいてシゲと福のところへ旅立っていった。

ずっと病弱で、しょっちゅう病気をしていたチョコ。
でもまたいつものように元気になると思っていたのに。

チョコにまだしてやれなかったことがたくさんある。
自分に腹が立つ。


ごめんね、チョコ。

虹の橋ではみな健康な体を取り戻すから、もう苦しくないね。

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