2008年9月10日(水)
【高校球児に戻れる日記】
わたしは、見たんだ。
世界で一番輝く白球。
ぽつぽつ降り始めた
雨を振り払って
自転車を立ち漕ぎ。
見えてきた球場は
懐かしい匂いがした。
首に汗がつたって
初めて喉の渇きを意識したけど
ほらもう目の前
茶色い土のグラウンド。
何度か目が合った気がした。
生暖かい雨は晴れて
雲の間から青空が覗く。
大丈夫だよきっと勝てるよ。
君の打席の度に
ぎゅっと結ぶ両手。
君がボールを追う度
開いてしまう口。
何でこんなに
魅せられてるんだろ
また雲がかかって
強い風が吹いた。
不安そうに放られた
白球。
快音が響く。
思わず目をそらしたけど
歓声が耳を揺らす。
黒いグローブに包まれた
白いボール。
立ち上がって笑った。
君も眩しいくらいの笑顔だった。
ありがとう。
わたしは君の手の中に
世界で一番輝く白球を見たんだ。
土で汚れてたけど
もう絶対忘れられない。
君がわたしを忘れてしまったとしても
わたしは忘れないよ。
いつのまにか
青空が広がっていた。
[衝撃のラスト]
9/1023:23
[いちゃもんする]
＜＜重要なお知らせ＞＞
@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
友達に教える
[編集]
無料ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ作成は@peps!