読み物

傍に(銀高)
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『美しく最期を飾りつける暇があったら、最期まで美しく生きようじゃねぇか』








―‐



「あの時、銀時にそう言われてなかったら俺は自分の腹を斬っていたよ。その後すぐにお前達が来てくれてよかった」


「おめぇら二人無茶しすぎなんだよ。もっと考えてから行動しろよヅラ」

「ヅラじゃない桂だ。何はともあれ、高杉こいつを銀時に渡してきてくれるか。あやつ今機嫌が悪くてな、近寄れんのだよ」


「…面倒な事は俺にかよ」









ヅラに渡されたのは包帯と塗り薬。自分で渡しに行けよと言えば『白夜叉の機嫌直せるのはお前だけだから』なんてふざけたことをぬかしやがる


第一、何にたいして機嫌が悪いのかも皆目見当もつかねぇのに俺にどうしろと。
とりあえず渡された物を手に先程の戦で負傷したろくに傷の手当てもしてないだろう野郎の処へ向かった
そこには予想通り大した手当てもせず血で汚れたままの姿で饅頭を食らう男が一人



「治療より食い気か銀時」





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