短編読物

銀高5
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「はーい晋ちゃんアーン」
「…帰ってください」

「照れんなって」


顔を引きつらせる高杉にお構いなしにお粥を口元に近づける。まぁ当然の反応だわな 

「つーかなんで居やがる 万斉達は…」

「鬼兵隊さんらはノロでダウンだと今神楽達が看病してっから心配すんな おめぇはインフルだろ?」

「インフルについでノロまで感染させるわけにはいかねぇって電話よこしたんだよ おめぇ誰かいねぇと飯もろくに食わねぇだろ」

あのヘッドホン野郎一々語尾に『不本意でござるがな』って言いやがって まぁいいけど。

「あいつらが‥」

「藁にもすがる思いだったんじゃねぇの?」


よっぽど高杉が大事てな


「だからおめぇは飯食って薬飲んで寝て早く治せ ほらアーン」

「やめろ気色悪ぃ」

あからさまに嫌な顔されたら銀さん傷つくんですけど アーンは諦めて銀さん特製粥を高杉に手渡すと不満言いながらも何だかんだで完食してくれたよこの子。

「次薬な」

「‥いらねぇ 寝りゃ治る」

はいきたー

「お前ねー昔っから薬飲むの避けてたよな?ガキじゃねぇんだ飲め」

今までは折れてやったけど今回はそうはさせる気なし 

「うるせぇほっとけ」

お決まりのそっぽですかそうですか そっちが飲む気ねぇなら仕方ねぇ 

「銀さんをなめんなよ」
「!?てめっ何しや…!」

体熱‥相当熱あんなこりゃ
ジタバタ俺の下でもがく高杉の顔は熱で赤い。これ以上暴れられたらアレなんで 手にしていた薬を口に含んでっと 

「んぐぅ…!!」

口移し これが手っ取り早い 

「〜〜〜っ‥」

コクン−− 


飲んだか 

「はーいよくできま‥」
「ハァ‥ハァ…銀時てめ‥覚えてやが、れ‥」


ったくなんつー色気してやがる
んな紅潮した顔ではぁはぁ言われたら興奮すんだろうが…いくら銀さんでも病人襲うことしませんがね 

「わかったわかった治ったらいくらでも怒られてやっから 水変えてくるわ」

よっ、と立ち上がろうとしたら着物を引っ張られた

 「何?」

振り返ったら口元まで布団を被ってる‥可愛いなコノヤロー

「……ろ」

「え?聞こえねぇ」

「‥俺が寝るまで…此処に、いろ」

何?病人になるとデレ助になんの?反則だろー!

「寝て起きるまで傍に居てやらぁ」

「ふん‥」

目を閉じてすぐ寝息が聞こえてきた …っとに反則だっての 治ったら覚悟すんのはオメーのほうだかんな高杉ー−




後日−−



「‥あ、もしもし晋ちゃん?ゴホッ‥!ああそうなんだよ、銀さん風邪引いちゃってさ」

『そうか大変だな お大事に』


ガチャン!


  ‥‥‥‥ひどくね?




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