短編読物

銀高1
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薄暗くなりはじめた教室で教卓に腰をかけ甘いキスに酔いしれる二つの影
「‥はっ…銀八、これ以上は待て‥よ」
「なんで?」
「馬鹿ここ教室だぞ誰か来たらどうすんだよ」
「とっくに終わってるし来ねぇだろ それにお前こんな状態で帰れんの?」
‐ぐいっ

「ちょっ…!待っ」



―ガラッ


「ん?誰かいるのか?」
「「!?」」

「あれ?高杉まだ帰ってなかったのか」

「あ、ああちょっとな…ヅラは?」

「ああ、忘れ物を取りにな」


間一髪で銀八は教卓の下へと隠れた為桂に気付かれない。高杉は一呼吸をしてなんとか平常心を保つ。

「お前がこんな時間までいるとは珍しいな

「別にどうでもいいだ…っ!」
「?どうかしたのか?」

「い、いや何でも…っ!」

桂に背を向けたままの高杉の身体が一瞬跳ね上がる。銀八の手が高杉のズボンのチャックに手をかけ少し反応を示してる自身に舌を這わせる。

「っ…(やめろ馬鹿!)」

「高杉?どこか具合悪いのか?」
「なんでもねぇ!」


近づいて来る桂を制するかのように高杉は思わず声を荒げた。

「わ、悪ぃ…おめぇの相棒待ってんじゃねぇの?」「あ、ああそうだな。じゃあ明日」

ピシャリと扉が閉まる音と共に高杉は小さく溜息をついた。そして下に隠れてる銀八を睨みつけた
「てめぇ…いい加減にしねぇとマジキレるぞ」

「勃ったままそんな事言われてもねー」
「っ、てめぇのせいだ…ひぅッ…!」
「辛ぇだろとりあえずイッとけ」

再び自身を奥まで口にくわえ強く吸い上げる。強すぎる刺激に高杉はあっさり絶頂を迎えた。

「はぁ…っはぁ…変態、野郎が…っ」
「その変態が大好きなくせに」


見せ付けるかのように口についてる精液を舌で舐める銀八に高杉は顔を赤く染める。

「さすがにこれ以上はできねぇからな。俺んち泊まってくだろ?」
「…帰る」
「えっマジでか」
「てめぇの悪ふざけに付き合ってらんねぇ」


銀八を払いのけ鞄を手に持ち帰ろうとする高杉の腕を銀八は慌てて掴む。


「ちょっ待った待った!ちょっと悪戯したくなっただけだって晋ちゃんの必死に我慢してる顔たまんねぇなーって」
「マッハで帰る」
「本当にごめんなさーい!!」


スタスタ歩く高杉に銀八は後ろから抱きしめた。
「マジ悪かったって」
「…」
「高杉」
耳元で低い声で名前を呼ばれ身体がピクリとなる

「…ずりぃ」
「え?何が?」
「分かってるくせに」


高杉は顔を上げ銀八に寄り掛かる。

「家行く前に何か奢れよな」
「なんでも奢っちゃう」


ニコッと笑う銀八に高杉もはにかんで銀八の白衣のポケットに手を入れると銀八もその手を握ぎりしめ寄り添うように教室を後にした―‐








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