創空の書
―紅の誓い―
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それは運命をも変える出会いだった…




穏やかに流れる小川の側で花飾りを結い編む一人の少女が居た……。




その髪は人のものとは思えぬ程に美しく、陽に当たる度に銀色に輝き、まるで女神の様に見えた…

まだ幼さが残る横顔に笑みが零れる…

何かが胸を締めつける様な息苦しさ…
きっと彼女があまりに美しいからだ。


その光景を目にした一人の男…

名をクラウスと言う…。


彼女の絹の様な髪に触れたかった…


彼女に触れたかった…


そう思った瞬間には既に彼女の細い首筋に触れ、彼女の桜色に染まった唇を奪っていた…。



  「…んっ!?」

彼女の震える声が漏れた。
  「い…嫌!!」

力いっぱいに押し返そうとする彼女の瞳は何かに怯える動物の様だった…

「ま、待ってくれ!!」
思わず叫び止めようとしたが、その時にはもぅ彼女は走り去って行ってしまった。


狂おしい程に
愛おしく…

切ない想い…


一目見て……

心奪われた……。


一目で…愛してしまった…

彼女は…
人間なのに―…

『我々が…吸血一族とは関わってはならない…。』


そんな事は百も承知の上…
だが、どうする事も出来なかった。

この想いは止まらない…
もう二度と彼女と会えなくともこの想いを止める事など出来ない―……。


ただ愛しい…

虚しく悲しい程に…

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