めぃん

二人だけの秘密
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「バジル、はっきりしてください。」

「うぅ、骸殿…拙者は、拙者は・・・っ」

「答えによっては噛み殺すよ」

「えっ、ちょっ・・・・いや、」
もじもじと正座をして照れるように俯くバジル。

「さぁ!言いなさい!どうしてこのまえウチを潰してまで白蘭たちは此処にきたのですか!」
だんっと机を力強く叩く骸にびくりと
バジルは身を縮こませる。


「せっ、・・・拙者は知りません!!」
だっとかけだして雲雀家の家を抜けて出ていくバジルに骸は顔をしかめた。


「僕の教育が間違っていたんでしょうか」

「キモチワルイコト言わないでくれる?君は常識なんて教えてないでしょ、変なこと言ったらその頭から生えてるなっぽー引きちぎるよ」

「クフフフフ・・・・泣いてもいいですか」


二人がこんな下らない言い合いでいちゃいちゃしている間にバジルは近所の公園に来ていた。

「ふぅ、拙者…え、炎真殿と・・・つ、付き合ってるなんて言えません…。 」

しゅん、とブランコに乗りながらバジルはため息を漏らす。


キィ、キィ、とブランコが揺れ金属音がなるたび大好きな両親に隠している申し訳なさと悲しさがつのってゆく。

「はぁ、」
何度目かわからないため息を漏らしたときバジルが大好きな声が聞こえた。

「バジルくん?・・・」

「え、んま・・・殿」

そこには黒いパーカーをきた炎真が公園の入り口付近に立っていた。
どきりと胸がなるのを感じてきゅうぅっと喉を引き締める。
嬉しいどうしよう、なんて考えて動けない。


「何してるの?」
近づいてきて隣のブランコに身を預ける炎真。

「特になにもしておりませんが・・・」
心配かけたくなくて嘘をはいてしまう。


「なにか考えてた?もしかして・・・邪魔したとか?」
「ちがっ、いえ、拙者は決して邪魔などとは…」

「そっか、なにか…悩んでるの?」

「・・・。」

つい沈黙になってしまう。
炎真はバジルのすべてを見抜いてしまう。


「炎真殿は白蘭殿たちに拙者らの関係は言っていますよね」

「うん、母さんも父さんもしってるよ?」

「どうしていったんですか?」

「別に、うちってさ、男の人からうまれたでしょ、だから僕も相手が男でも父さんも母さんも許してくれると思ったんだ。・・・・僕、隠し事も苦手だし」

炎真がブランコを揺らし砂を蹴りながら云うそれがすごく、大人に見えた。


「バジルくんは僕と付き合ってるって云うのいや?」
寂しそうに首をかしげた炎真はバジルを見る。

ふるふるっと、バジルは首を左右に降って否定する。
そんなわけがない、と云うように。
「で、も恥ずかしいです、拙者」

俯いて恥ずかしそうに云うバジルに炎真は嬉しくてたまらなかった。
お互い凄く凄く好きだ。


「じゃあ、今はまだいいんじゃない?」
すっと繋がれた手にバジルは顔を赤くする。

「はい!そうですね」

バジルが満面の笑みを浮かべていた頃
公園の物陰でとある人物が覗いていた。


「バジルくんと炎真って人、手とか繋いでなんであんないい雰囲気なの!?」
覗いていた人物…。
もといツナは不思議そうに見ていた。







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